同行訪問実習日

昨日は早く寝なければいけないのに、サッカーの疲れはどこかにいってしまいました。
全然眠れなくて3時過ぎぐらいまで起きてたような気がします。
それでも、何とか目覚ましで起きることが出来ました。テレビをつけると
フィギアスケートの演技が流れてました、安藤美姫が終わったところでした。
録画の放送だったので、荒川、村主の演技は見ることが出来ました。2人ともいい位置に
つけてますね。見たかったのでちょうど良かったです。ちょうど時間になったので、
地下鉄に向かいました。少しの緊張感を持ちつつ。資料に書かれていた地図どおりに
行くとすぐに着きました。玄関から入って挨拶をして、10時まで部屋で待機している
ように指示されました。今回の実習は、在宅のホームヘルプサービスに同行して行くと
いうものなのですが、自分が指定されている今回の会社は、「高齢者下宿」という
ところなんです。1つの建物に、10数人の高齢者が1人1部屋与えられていて、
食堂で食事を食べる時間以外は、ほぼみんな自由時間なんです。自由時間と言っても、
ほとんどの方は、自室に引きこもっててテレビを大音量で見てます。
なので、ココでは各部屋がそれぞれの家なんですね。場所によっては、同行訪問は
1軒だけで2時間ぐらいの実習で終わるところもあるそうです。しかし、ココは、
部屋がいくつもあるのでそういうわけにはいきません。
なので、予定通り朝10時から夜6時まで実習はあります。
10時になったので食堂に行くと、今からデイケアに行かれる利用者さんが玄関のところで、
車いすに乗って待っていました。とりあえず、その方の部屋の掃除を指示されました。
お迎えが来たので、お見送りをして、それから、Aさん(利用者さんの事をA,B,Cと書いて
いきます。)のお部屋に連れて行ってもらい、掃除機と、バケツを渡されて、
掃除機かけてそのあと、テレビの上や棚の上など埃がたまりやすいところを水拭きして、
窓の汚れを拭いて水をトイレに流して、そのあと部屋にあるシンクを洗剤で洗うこと、
そして、布団の整頓と空気の入れ替えを指示されました。
時間は1時間かけてゆっくりと。昨日Tさんから聞いていた話と同じでした。
ただ、今日はAさんが出かけているので、1人で掃除に1時間かけないと
いけないんです。コミュニケーションがあれば時間も使えるんですが、掃除だけに
そんなに時間がかからないんです。部屋もそんなに広くないので。
まぁ、急かされるよりはいいのですけどね。ゆっくり作業しつつ、やったことのメモも
取りながら1時間終了。道具を片付けて報告に行くと、すぐに「もう一部屋あるんだわ。」
と。次は2階に上がって一番角の部屋。外では違う利用者さんが血圧を計ることに対して、
不満をぶちまけて大声を張り上げてました。「元気でぴんぴんしてるのに何で計るんだ!
計っても注射しないんだろう!だったら計ることないじゃないか。血圧、血圧って。」と
色々職員の方が説得しようとお話しているのですが、納得しない様子でした。
ちょっと聞いている時間があったので、自分ならどういう風に説得するか考えてました。
実際に話をすることは出来なかったので、自分が考えたことで納得してもらえるか
わかりませんが、「自分だったらこういうのになぁ」というのはありました。
その後2階の角の部屋に入ると、ベッドに横になっている方がいました。
挨拶して、掃除をさせてもらうことを許可してもらえるか確認。それから、先ほどと
同じ内容の掃除をすることに。職員さんには、このBさんは部屋を出入りする方で、
いつものことだそうです。そして、あまり話しませんが話しかけたら応えてくれると
いうことを聞きました。「いよいよお話しながらの掃除だなぁ。」と思っていたら、
いきなりBさんは部屋を出ていかれました・・・。「あれ・・」と思いながら、
ここでもお話なしか。と思っていたら数分して戻ってきました。それ以降も、じっとして
いることはなくて、何回も行ったり来たりしてて、やはり話することはなかったです。
なので、ここでもほぼ掃除だけ。11:45ごろから昼食開始。利用者さんは入れ替わり
ながら、順番に食堂で食事を済ましていました。ここでは実習生も利用者さんと一緒に
昼食を取るのだそうです。なので自分も一緒に食べました。今日の献立は牛丼でした。
12時から1時まで休憩時間。控え室で、午前中の実習報告を書いていたらあっという間に
1時間が過ぎました。1時からは歩くのに多少不安のある方を食堂から部屋に付き添い、
その方のお部屋を午前中と同じく掃除して、今度はなんと!!身体整容を任せられました。
整容は、爪きりと髭剃り。昨日のTさんはやっていないことです。身体介護を経験
できました。プレッシャーもかかりますが、嬉しかったですね。あとは、Cさんとの
コミュニケーションです。まずコミュニケーションをとってからの方がいいのではないか
と言われたので、好きだという歌のテープをかけて少し話しかけてみました。
でも、あまり言葉をはっきり話せる方ではなくて、かつ自分と初めてということで、
なかなか会話が通じないんです・・・。難しいです・・・。ただ、ある歌のところで、
好きな歌だったんでしょう。声はあまり出ないのですが歌ってくれました。自分も
手拍子をしてました。終わってから「お上手ですね。」と声をかけたら、テレながら、
ニコッと笑ってくれました。これで、上手くいくかなぁと思ったんですが、イヤイヤ、
そうはいかなかったです。「髭剃りしましょうか?」と言っても返事はなくて。
このままでは仕方ないのでとりあえず、掃除をすることにしました。
そしたら、Cさんベッドの上で座ったまま寝始めちゃって・・・。電車の中で眠って
しまって、横や前に倒れてくる人いますよね?そんな状態なんですよ。
「まだ、髭剃りも爪切りもしてないのに寝られたら困るなぁ」と冷や冷やしてました。
掃除を1通り終わらせたころに、施設の方が様子見に来てくれて、髭剃りについて、
一言言ってくれました。「髭剃るとかっこよくなるから、剃ってくれるっていうから、
剃ってもらった方がいいよ。」って。その言葉が聞いたのか、その後すぐに確認すると、
返事をしてくれました。電動髭剃りだったんですがコレがまた難しい。髭も電動で剃るには
少し長いくらいに伸びていて、1回通しただけだとちゃんとそれないんです。そして、
顎の裏や首のところは筋と筋の間が窪んでいて剃りづらかったり。口元もしわで窪んでて、
でもちょうどその部分にも髭は生えてるし。戸惑いながらもやりました。
Cさんも協力してくれて、顔を上げてくれたり、顔の向きを変えてくれたりしました。
時間がかかりながらも何とか剃れました。次は爪きりです。これもまた大変。
高齢になると爪の両サイドが丸まってしまってて、そうなると普通の爪切りが、
爪の間に入ってくれないんです。なので、何とか丸まってしまっている部分から切って
いこうと。でも、よく見えないし、肉を挟んだらダメなので慎重になりましたね。
なんとか全部きり終えてやすりがけしました。Cさんの手はすごくきれいな手でした。
男性なんですけどね。それから、作業は終わったのでお話を。髭剃りとか爪きりとかで
少し安心してくれたのか、急に色々話してくれるようになりました。
車椅子は施設の入居者のみんなが買ってくれたんだよ。とか普段はこの施設にいるのが
いい。みんないい人ばかりで。とか。昔からメガネをかけてて、メガネがないと
何も見えないんだとか。利用者さんを安心させることが出来れば何とか会話は
出来るんですよね。話しさえしてくれれば、その話から質問とかして、話を広げたり
するんですけど。なので、話してくれるようになった後半は時間が早かったです。
3時半まで、Cさんとお話して、3時半から5時まで、実習報告書を書く時間をもらいました。
Cさんとは最後に握手をして、「いつまでもお元気でいてくださいね。」と別れました。
それから、午後の報告書と、実習を通してわかったことなどを書きました。
これもあっという間でした。5時に食堂に行き、報告書を職員さんに手渡してから、
朝、デイケアにいったAさんが戻ってきていてトイレに行かないといけないから連れて
行ってほしいと。車椅子なんです。担当者の方と部屋に行くと、車椅子から下りていて
トイレに連れて行くのに車椅子に座らせるのですが、コレがまた大変で。
本人もあんまり言われたことする気がないみたいな感じで。
(そういう病気なのかもしれないんですが。)そしたら、サポートしてる職員さんも、
段々言い方がきつくなってくるし。そしたら見ちゃいました。講習でやっては
いけないって言われていたことが行われてました。
それは、利用者さんのズボンのお尻側のゴムのところを持ち上げるんです。
そうされるとズボンがお尻に食い込むんですよ。どんな感じか想像できました?
これ、実際やられたらどう思います?屈辱的だと思いませんか?でも現実はそうみたい
なんですよ。昨日実習だったTさんは聞いたみたいです。「講習でそれはやっては
いけないって言われてるんですけど。」って、そしたら「女性の力だと重くて、
こうしないとダメなんだよね。」みたいなこと言われたそうです。
その話を聞いていたのであえて聞かなかったんですけど。なんだかなぁって感じでした。
で、トイレから出てきたら車椅子に乗せてまた部屋に連れて行ってと言われたんですが、
なかなか出てこないんです。これもTさんから聞いていたんですが。
ふと思ったのが、トイレが遅いんじゃなくて、ご飯前だからって機械的にトイレに連れて
行かれるから、無理に「今しないと」って感じで時間がかかるんじゃないのかなぁと
待っている間思いました。結局、Aさんは出なくて途中で諦めて出てきました。
それからどうやって車椅子に座ってもらおうか考えてたら、奥から別の職員さんが
現れて、作業を奪われました・・・。それからAさんの部屋で少し過ごして、
実習は終了しました。帰り際に、挨拶してる時に笑ったんですが、職員さんに、
「最後に最高の笑顔がでたねぇ。もっと早くでるとよかったのにねぇ。」と言われました。
今日1日指示くれた方は「緊張してたんだよね。緊張がほぐれたんだよ。」とフォローして
くれました。自分ではわからないのですが、私の笑顔はいいみたいです。
前に写真を見ながら母親にも言われたことがあって、そのときは
「自分の息子だからそう思うんだろう。」と思っていたのですが、それからも何度か
そういうことを言われたことがあります。あ!でも社交辞令なのかなぁ・・・。
その辺どうなんでしょうね。こないだ知的障害の仕事に誘ってくれたSさんも
「おかっちさんの笑顔だったら子供もすぐに懐いてくれると思うんです。」って
言われたし。実際のところどうなんでしょう。自分ではわかりませんね。
あ!実習の話からそれましたね。実習はこんな感じでした。とりあえず、今回は自信を
無くすことなく帰って来れました。問題は来週の3日間ある施設実習ですね。
あ〜・・・。今日も長くなった・・・。読んでくれた皆さんごめんなさい。