精神障害者ホームヘルパー養成講座1日目:後半

心療内科一覧
午後からはいよいよ主治医の登場です。一番前で見ていたのですが、気のせいか
先生は自分と目をあわそうとしていないように感じました。
それはそれで楽しかったんですけどね。この先生は精神科の医師なのですが、
色々なことをされています。介護認定の際の認定医もされているし、措置入院のときに
精神保健指定医という資格というのでしょうか?そういった先生2人の診断が必要
なのですが、主治医はその指定医でもあるのです。介護認定の認定医をしていることを
聞いたときに、前に診察の時に、自分が「知的障害児の仕事で誘われていることがある」と
話した際に「介護という仕事は、仕事環境とかいろいろな面で物凄く大変です。」と、
物凄く自信たっぷりに言われていたことを思い出して、「そういうことに関わっている
からああいう意見がでたんだ」というように納得しました。
話の内容は、精神科医なので、病気についての話がメインでした。精神科の先生なので
当たり前のことなんですが、物凄くわかりやすく、例なんかを混ぜながら、
面白く話してくれました。面白かったのは「巨人の星」を例に出して、
雄馬の父親の一徹は毎日ちゃぶ台の横に1升ビンを持っていて毎日飲んだ暮れ、
酔っ払ってはちゃぶ台をひっくり返し暴れる。あれは完全なアルコール依存症です。
そして、息子に変な養成ギブスとか、自分の価値観を押し付ける親でもある。
とか、飛雄馬は飛雄馬でそういう親の期待に応えようと努力する。
しかし、そうして育った結果、友と呼べる人はみんなライバルばかりで、
雄馬の人生は戦いの人生で、人生を振り返ったときに、そういう家庭で育ったことで
幸せだったといえるのか。とか。あと、飛雄馬の姉の明子はそんな暴れる父親を
なだめ、一徹と飛雄馬の間を取り持ったりもすして板ばさみになる。そして、
将来、飛雄馬のライバルである花形満と結婚するのですが、そこでも、夫と弟の間で
板ばさみになる。そういう人は何故か好んで同じ人生を歩んでいくんです。とか。
聞いていて、巨人の星については詳しく知らないのですが、「なるほど」と感じました。
そして、先生はPDも経験されたことがあるそうなのです。軽いものだったのですが、
そのときの経験を話してくれて、そこからどうやって回復していったのかも聞きました。
簡潔に言えば、自分が良く診察で言われていることなんですが、どこまでが異常なことで
どこまでは通常のことなのか自分で判断して、「あ!これの状況が長く続けばやばいな。」
と感じられるようになること。そして、それを感じた時に無理をしないで、その状況から
抜け出すようにするということだそうです。これは、あくまでも薬を飲みながら、
周りの人にも支えてもらいつつというものが必要であるとも言っていました。
なので、いつも私の診察の時に、私が「実はあるときに○○ということで不安になって、
眠りにくかったりしたことがある。」と話すと、大抵は「その○○で不安になることは、
普通の人(病気じゃない人)でもあることですから、そんなに気にすることではないと
思います。ただ、それが続くようであれば、頓服を飲んで○○という状況からすぐに
抜けるようにしてください。普通の人でも不安になることもあるのだからそこはそんなに
神経質になることはないですよ。うつになった人というのは極度の不安を経験していて
その後のちょっとした不安にも物凄く過敏になってしまうんです。ですから、少しずつ
『この今の不安は誰にでも起こるものなんだ』というように理解してわかっていくことで
不安になれていくようにしましょう。」と言われます。かなりいつも納得します。
あと、あることを懸念してました。あることとは、精神科医ではない医者が、
心療内科というものを掲げていることがあり、そういうところに通ってしまうと、
良くなる人もいるが、ほとんどの場合、だいたいがこじれて、精神科医
いる精神科にたどり着いたときには症状が重くなっているということを言われていました。
今の医者の世界というのは、精神科の医師が「今日から産婦人科をやります。」といって
産婦人科をやってもいいことになっているらしいのです。これは極端な例です。
現実には上の画像を見ていただくとわかるかと思うのですが、1番下の病院以外は
心療内科を掲げていますが、「内科」や精神科とは関係の無いものがあります。
1番上の医院は名前が「○○小児科医院」ですよ。精神と何が関係あるんでしょう?
ただ、もしかしたら真ん中の病院は精神科も上げてるので、精神科医の医院であるかも
しれません。複数の先生がいてそれぞれに専門医がいるのであれば問題ないのですが、
上記の医院は個人病院だと思います。ということは、精神科を専門としていない医者が、
心療内科だけを見て診察に来たうつ状態またはうつ病の患者さんを診察するのです。
恐ろしいことじゃないですか?これだと治るものも治らなくなりますよね。
なので、先生は必ず精神科医のいる病院に診察に行って欲しいと言っていました。
最後に、精神科以外の内科とか外科とかそういう科では、一般的に大きな大学病院などに
最先端の技術があるのですが、精神科に関してはそうではないそうです。
逆に民間の病院の方が最先端の技術を使っている場合が多いということも言われて
いました。それは、精神科というものが他の科から比べて歴史が浅いことが影響して
いるみたいなことをおっしゃっていました。やはり、そういう話を聞くと、
早期に診察を受けることも大切ですが、じっくり考えていい病院をみつけていかないと
いけないんだなぁと感じました。
そんな感じで、3時間はあっという間に過ぎていきました。ここには書いていませんが、
他にも色々学会に出ていたり、幅広い活動をされているようです。
この講義を受けて、私個人としては主治医として先生をより一層信頼することが
できました。先生にとっては自分の患者が本業以外のところで目の前で、
じっと見ていられるのは嫌だったかもしれませんが。次回の診察がある意味楽しみです。
今日は1日目のことを書きました。明日は2日目(今日)の事を書きます。
今日は今日で、驚くことがまた1つありました。
あと、「精神障害者ホームヘルパー」は主に統合失調症の方のホームヘルプを
行うことになるようです。例外はあると思いますが。北海道の場合は、今回の講習から
精神障害者ホームヘルパー」講座を認可するようになったそうです。
それによって、更正労働大臣指定の修了証書が交付されるようになったみたいです。
これは自立支援法の影響があるとのことです。隣に座っていた女性の方からも、
「今回から修了証書が発行されるようになったんですよ。」ということを聞きました。
現在、札幌というか北海道では「精神障害者ホームヘルパー」養成講座は、ココでしか
やっていないと思います。「サンシャイン総合学園」