講習9日目

今日は福祉用具の講習でした。
色々ありますね。手すりとか、スロープとかは当たり前にあるんですけど、
お風呂で使う道具とか、介護のときに使うリフトとか、階段で使うものとか。
バリアフリーですね。段差を無くすとか。高齢者や障害者にやさしい造り。
バリアフリーって今まで自分が思っていたのは、あらゆる障害を取り除いて、
あげることだと思っていました。そうすれば、躓く(つまずく)こともないし、
転んで怪我することもないし、すばらしいことだと。
でも、実際はそうでもないんですね。何でかと言うと、介護についてとも当てはまる
ことなんですが、できることは出来るだけ自分にしてもらわなくてはいけないんです。
そうしないと、人間というものは、機能が衰えていくんです。なので、介護で言えば、
介護者が何でもかんでもやってしまうと、利用者さんは動かなくなり、寝たきりになって
しまうんです。なので、そうではなくて、できることはやってもらって、できないことを
サポートするというのが今の介護なんだそうです。それをバリアフリーで考えると、
何でもかんでも段差をなくしたりして便利にしてしまうと、運動能力が使われずに、
楽をしてしまうんですね。そういう観点から何でもかんでもバリアフリーにすることは
よくないことなんだそうです。楽はいいことではないんですよね。
そして、今日の先生は「優先席」に対してもよくないといいます。
あれは、余計に障害者よ高齢者を特別扱いするのものであると。確かにそうですよね。
そして、その席は障害者や高齢者がいなくても空いていることが多い。
座るにしても、座る人は多少躊躇しますよね。それはやはり、高齢者や障害者を特別に
考えさせるようなことに繋がりますよね。まぁ、でも「優先席」がなくなるには、
もっとみんなが、高齢者や障害者に席を譲るとかということを普通にできないと
いけないですよね。日本の福祉はまだまだですね。
あと、最初、福祉用具として開発されて今では一般に広まったものもあるんですよね。
代表的なのは意外と有名かもしれませんが、ウォシュレットです。
初めは、両手が不自由な人向けに開発されたものなんです。
あと意外だったのは、タバコを吸う方なら必需品であるライター。
これも福祉用具だったらしいです。というのも、戦後、戦地から帰ってきた人が、
片手を失っている人が多くて、マッチをすることが出来ない状態が多くあった
ようなんです。それを解消するために片手で火をつけられるようにしたんですね。
驚きました。ちなみに一番最初の福祉用具は義足だそうです。