Winnyの開発者が安全に流通させる新ソフトを開発

数日前の記事ですが、古い話題ですが、ちょっと興味があったので触れておきます。
記事自体は以下の通りです。

Winny開発者の金子勇被告

ファイル交換ソフトWinny」開発で映像データなどの違法コピーを助長したとして、著作権法違反のほう助罪に問われた元東京大助手、金子勇被告(35)=東京都=の第21回公判が20日京都地裁(氷室眞裁判長)であった。弁護側は、金子被告がウィニーの技術を応用して、映画などの商品を安全に流通させる新たなファイル交換ソフト「オズテック」を開発したことを明らかにした。

Winnyは映像や音楽などのデータをユーザー同士が共有して交換するソフトの一種。無料でデータをダウンロードできる一方で、「暴露ウイルス」がまん延し、利用者のパソコンからの情報漏えいが相次いでいる。弁護団によると、新ソフトはアップロード(転送)する側の制限や問題ファイル削除などの管理技術と課金システムを用いるため、情報流出や著作権侵害を防げるという。

新ソフトは映画やゲームなどの商品をネット上で販売するためのもので、金子被告が国内のIT関連企業と共同開発し、5月中にも商品として発表するという。この日の公判で、Winny開発の目的が著作権法違反をまん延させることではないと立証するために、弁護側がソフトの一部を示した。【太田裕之】

毎日新聞 - 03月21日

どうでしょう?これ。太字にした「課金システムを用いる」というところ。
これでは、Winnyの使用率は下がらないように感じます。
「新ソフトはアップロード(転送)する側の制限や問題ファイル削除などの管理技術」と
いうのはいいことだと思うのですが。利用者側から考えると「お金出してまで・・・。」
って感じではないでしょうか?「お金掛かるならWinnyで良いじゃん」ってことですよね。
だから、Winny自体に「アップロード(転送)する側の制限や問題ファイル削除などの
管理技術」といったものを追加したらよかったのではないかと思うんです。
そうすれば、とりあえず、今問題となっている、情報漏えいというものを今の時点で
防ぐことはできるのではないでしょうか。「今の時点」というのは、こういう世界は、
イタチゴッコですから、その新たな技術を打ち破ろうとしてくる人もいますから。
そういうことで「今の時点」と書きました。
問題はWinnyネットワーク内にある「暴露ウイルス」なんですから。
Winnyを使っている=情報漏えい」ではないですよね。
何か、これまでもメディアを見ていると、「Winnyを使っている=情報漏えい」という
風に感じている人が多くいると思います。
そして、ここまでWinnyの利用者が増えたのは「お金が掛からない」ということです。
おそらく、新ソフトを開発した、金子勇被告やIT関連企業は「こんなことしても
Winnyの利用状況は変わらない」というのはわかっていると思いますが。
何もわかっていないのは、お役所の人たちではないでしょうか。