番外編

以下は午後の先生が話していた統合失調症の方が実際に行った例を書きます。
先生の話では面白かったのですが、自分が書くと面白く伝わるかわからないので、
読みたい方だけ読んでください。
ある統合失調症の方が、先生の施設である支援センターの人の事を医者に「やなヤツだ」と
言いたかったそうなのです。そのときに話した言葉だそうです。

「先生野球ってわかりますか?」<---ここで、何を言いたいかわかった方いますか?
「野球の守備はどこが大事だかわかりますか?」
「守備はセンターが大事なんですよ。」
「センターはしっかりしないとダメですよね。」

わかりましたか?施設の「センター」と野球の「センター」をかけているんです。
直接、「あのセンターの人はダメだ。」と言えないので、間接的に訴えたそうなんです。
今回は前置きがあったからわかった方もいるかもしれません。
でも、これが、実際に聞いていた病院の先生のように突然言われたらわかりますか?
謎かけですよね。統合失調症の人たちはそういう方が多いのだそうです。
では、もう一つ。

ある日施設の行事で温泉に行くというレクリエーションがあったそうなのです。
ある方は前の日から楽しみで、寝る前に忘れ物をしないように用意をして、
寝坊もしないように早く寝たんだそうです。そして、朝もちゃんと起きてみんなと
楽しく温泉に行き、施設に帰ってきたそうです。帰ってきてから施設で、話をしている
時にテレビで消火器のCMが流れたそうなのです。そのときにその彼がテレビで
「自分のことを言っている。」と言ったそうです。

ココだけではたぶんわからないと思います。そのCMでは「備えあれば憂いなし」と
言っていたんだそうです。これでわかりますか?
前の晩から、レクリエーションの準備をして、寝坊しないように早寝をした。
これと、「備えあれば憂いなし」がかぶったんです。
先生はこういった実際にあった話を例にして、「毎日が謎解きなんだよ。」と
面白そうに話していました。そして、「自分は謎解きが好きだからすごく楽しい。
謎が解けたときの爽快感がたまらない」と言っていました。
上手く伝わればいいのですが。文字にしてしまうとわかりやすいかもしれないですね。